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カムアウトをする時の注意点

カムアウトは計画的に♪ 逆にカムアウトされた人はこちら

●あなたのペースで
言うまでもなく、絶対に成功するカムアウトの方法などありません。人の数だけカムアウトの方法があり、誰かがうまくいった方法でも、誰かには失敗となるかもしれません。重要なことは、あなたが自分の状況に合わせて、自分が納得する方法と言葉でカムアウトに臨むことではないでしょうか。
「友達には言うが、家族には言わない」など、どの範囲でカムアウトするかも考えましょう。

●カムアウトする心の準備はできていますか?
LGBTである自分のことを自分で受け入れることができていますか?「自分はこれでいいんだ」と思えることが大事です。先にLGBTの友達とカムアウトについておしゃべりして、自分について話すことに慣れておくのもよいでしょう。
また、カムアウトした時、相手からいろいろな質問をされるかもしれません。「治らないの?」「結婚しないの?」「子どもは?」「老後は?」など、できれば回答を考えておきましょう。

●カムアウトの計画を立てましょう!

1、最初に誰に言いたい?

親、きょうだい、子ども、親友、友達、同僚、いろいろな選択肢があります。誰に一番伝えたいですか?また、それはなぜでしょう。最初に言いたい人、後に言いたい人も順番をつけてみましょう。「家族以外には言えない!」という人もいれば「家族には絶対言えない!」という人もいます。

2、いつ言いたい?
一緒に暮らしているならご飯の時?改まって時間を取ってもらう?学校の友達だったら帰り道?お茶に誘う?遠くに住む子どもになら手紙?メール?深刻に改まって言いたい人もいれば、世間話と一緒にサラッと言いたい人もいます。どうしても今言わなければいけませんか?それはなぜですか?

3、どこで言いたい?
プライバシーが守られ、安心できる場所がいいかもしれません。しかし、万が一、暴力的な反応にあった場合を考えると、立ち去りやすい場所がいいかもしれません。すでに仲間がいるなら、一緒にいてもらったり、近くで待っていてもらうのも安心です。最近ではSNSのプロフィールをLGBTに設定することで自然にアピールする人もいます。

4、あらゆる反応を想定しよう!
カムアウトをすると「俺のこと襲わないでくれよ!」と言われることもあります。同性愛者は同性なら誰でもいいと誤解しているからです。そのような反応も含めて、相手がどんな反応をするか、一通り想像しておきましょう。肯定的に受け止めてくれた時、否定的なことを返された時、びっくりして黙り込んでしまった時、あるいは、相手が信仰や政治的な信条を持っている時等々。

5、基礎知識を学んでおこう!
ゲイであることをカムアウトしたのに「じゃあ、性転換して女になるのね。」とズレた返事をされるかもしれません。また「ゲイとホモってどう違うの?どっち使うのがいい?」と聞き返されるかもしれません。用語の意味など、基本的なことを知っておくとカムアウトに役立ちます。

6、段階を踏みながら、要点を伝える
カムアウトする側も緊張して余裕があるとは言えませんが、突然カムアウトされた相手もびっくりして混乱しているかもしれないし、どう反応したらいいのかわからないかもしれません。特に子どもや年配者へのカムアウトは、一度にたくさんのことを言うより、ひとつずつ理解してもらう方法が確実です。例えば、まずは自分についてカムアウトし、次の段階で恋人がいることを伝えましょう。(最初の段階で恋人について聞かれたらなら答えてよいでしょう。)


7、カムアウトは慣れ(場数を踏んで慣れるもの)

人生はじめてのカムアウトが失敗に終わったとしても、落ち込まないで下さい。なんでも練習なしに成功する方がめずらしいのですから。いろんな人にカムアウトしていく中で、だんだんとこなれて行くはずです。トライ&エラー!一回失敗したからってめげないで!


8、もしもの時は?!
カムアウトした相手に傷つくことを言われたり、相手が他の人に勝手にそのことをしゃべってしまったり(アウティング)、辛い事態に陥る可能性もあります。そのような場合、話を聞いてくれる友達はいますか?あるいは、相談に乗ってくれるLGBT支援団体とのつながりを持っていますか。一人で抱え込まずに、なるべく助けを求めましょう。

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2019/10/05改定

2014/01/25

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