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カムアウトされた時の注意点

明日カムアウトされても大丈夫なように。逆にカムアウトしたい人はこちら

多くの人はLGBTの友達や知り合いがいないので、急に目の前にあらわれたら、驚くことでしょう。しかもこれまでよく知っていた人がLGBTだったとは、騙されたような、あるいは今まで気が付かなくて申し訳ないような、複雑な気持ちになるかもしれません。また、知識がないため、とっさに言った一言で相手を傷つけてしまうかもしれません。LGBTの体験談を見てみましょう。

・勇気を振り絞って言ったのに「冗談やめてよー」と笑われ、流されてしまい、悲しかった。
・最初は驚いて絶句していたけど、最後まで話をじっと聞いてくれて嬉しかった。
・「別にいいんじゃない、あんたはあんただよ」と言ってくれてホッとした。
・友達二人にカムアウトした時、「俺のこと襲うなよ!」というコメントに、もう一人の友達が「ゲイだからって、お前が好きとは限らないだろ。何勘違いしてんの?」とツッコミを入れてくれて嬉しかった。
・ドン引きされるかな?と思ったけど「どんな人がタイプなの?」「同性婚したい?」など意外と話が盛り上がって安心した。



LGBTの体験談をもとに、下記のことを注意しましょう。

1、どう反応していいかわからないからといって、話題をすぐに変えない。
落ち着いて、いったん言葉を飲み込んで、相手の話を最後まで聞いてください。

2、偏見があることを認める。
カムアウトを受けて居心地が悪かったり、そんな話聞きたくない、気持ちが悪いと感じたら、LGBTに対する偏見を持っていると自覚してください。テレビでホモネタが堂々と流れ、「LGBTは異常」という風潮の社会で暮らしているのですから、偏見を持っていてもおかしくありません。まずは自分が偏見を持っていると素直に認め、どうしてそう思うようになったのか、それをどうしたらいいのか、考えましょう。

3、「好きだ」と告白されていないのに、同性愛者なら同性である自分のことを恋愛対象にしてるはず!と勘違いしない。
LGBTであるとカムアウトすることと、あなたが好きだと告白することは、別です。もし明白に「あなたが好きだ」と告白されたら、好みでない異性に告白された時と同じように断れば問題ありません。

【重要】4、その人のことを他人に勝手に話さない。
勇気を出して、信頼できるあなたにカムアウトしたのかもしれません。それなのに勝手に言いふらすことは、相手をとても傷つける行為です。あなたが誰かに勇気が必要な話をする時のことを想像して、取り扱ってください。

5、聞きたいことがあれば素直に聞く。
カムアウトされたということは、これからも友達付き合いを続けたいという証です。質問したい場合は「失礼な質問かもしれないけど」とか「偏見があるかもしれないけど」とか「自分の場合はこうなんだけど」など、前置きをすると、丁寧に話をしようとしていることが相手にも伝わり、対話がスムーズです。

6、本人や恋人の呼び方に注意する。
本人が「体は男だけど、心は女」と言っている場合、代名詞を使うなら「彼女」が妥当です。しかし、「彼女・彼」は使わず、名前で呼ぶのが確実です。
また、恋人のことをどう呼ぶかも、本人たちが呼んでいる呼び方を真似すれば間違いありません。例えば「彼氏」「彼女」「恋人」「パートナー」「連れ合い」「相方」、他国で同性婚をしている場合などは「夫」「妻」もあり得ます。


7、カムアウトするのも、されるのも、慣れ。

カムアウトする方は、だいたい準備万端です。しかし、される方は、突然です。従って、準備もなしに、うまく返答ができることは稀でしょう。そんな時は、日を改めて再度その人と対話を試みて下さい。「先日のことだけど、あの時は突然でうまく自分の気持ちを言い表せなかったけど、言ってくれて嬉しかったんだ。」

そうしている内にあなたのLGBTに対する日常的な態度が変わり、他の人からもカムアウトされるようになるでしょう。そして、だんだん慣れていくのです。


●お互いのサポーターになる
まだまだLGBTに対する偏見や差別がある社会で、そのことをオープンにすることはリスクもあります。そんな中であなたにカムアウトしたのはあなたが信頼されているからです。その人のためにも、その他のカムアウトできないでいるLGBTのためにも、LGBTについて肯定的なメッセージを発信する手助けをお願いします。
また、あなた自身のマイノリティ性についても話す良い機会です。実際、秘密を打ち明け合うカムアウト大会になることもあります。「助ける、助けられる」という一方的な関係ではなく、お互いの悩みを共有し、良きサポーターになれるといいですね。

●LGBT当事者でなくても、参加できる団体があります!ウェルカムです。
QWRCデーやナイトでおしゃべりできます。
G-FRONT関西でも気軽な会をやっています。
NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会


●あなたが自由に生きるために
いろんな生き方に出会うことは、自分自身の人生も豊かにするものです。LGBTとの出会いできっとあなたも固定観念から解放されたり、新しい考え方を得られるはずです。あなた自身のためにもいろんな生き方があることに寛容になって下さい。​


2019/10/05改定

2014/01/25

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