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支える工夫ワークショップ

LGBTの子どもを支える工夫を考えよう!

 【内容】LGBTのこどもたちにどんな支援ができるかをケースごとに考えていきます。まずは自分のお助けマップを作成して自分の社会資源を確認しましょう。次にグループにわかれてマップに支援アイテムを貼り付けて支援を創造していきましょう。(60分程度)

【PDF資料】

ワーク進行手引き・ファシリテーター手引き 3枚(A4)
配布資料 12枚(A4)
ケースA 1枚(A4→A2に拡大をおすすめ)
ケースB 1枚(A4→A2に拡大をおすすめ)
ケースC 1枚(A4→A2に拡大をおすすめ)
ケースD 1枚(A4→A2に拡大をおすすめ)
支援アイテム 1枚(A4→A2に拡大をおすすめ&切る)
LGBT便利帳』P16-17(2012年QWRC発刊)

ワークショップ

LGBTの子どもを支える工夫を考えよう!

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■ケースA
女として生まれたけれど男として生きたいと思っているAさん(中学1年)は小学校は私服だったけれど中学に入ってセーラー服になったので着ることができず不登校気味です。女の服を着たり、学校で女子トイレに行くことを考えると冷や汗が出て頭が真っ白になってパニックになりがちです。しかし制服が着たくないことは家族に言うことができません。初潮や第二次性徴が起きてきた自分の身体が気持ち悪くていつもイライラしています。専業主婦の母親は「悩みがあるなら相談にのるから言ってね」と言う一方、テレビのオカマキャラを毛嫌いしていてとても相談できるとは思えません。小学校までは男女ともに友達がいましたが中学になると男女が分かれてグループになってしまってなかなかどちらに入ることもできず親しいクラスメイトができません。仲が良かった小学校の友だちも進学でばらばらになっており、今は疎遠です。何も考えたくないので最近はずっと部屋でゲームをしています。

マップと支援アイテムを見ながら、みんなで支援の仕方を考えてみましょう。


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■ケースB
小学生の時にゲイである自分に気付いたBさん(中学3年)は最近落ち込むことが多く眠れなかったり食欲がないので精神科に通っています。うつっぽいということで投薬を受けています。学校ではクラスメイトらが交際をするようになって異性愛であることが前提の会話が増えました。周囲の話題にあわせようと頑張っていますが男性が好きという自覚があるので疲れてしまいます。野球部ではマッチョな風習の中でホモネタが頻繁に笑いに使われ、そのたび物静かなBさんはからかわれます。家族は長男のBさんに製造業の稼業をついでほしいようです。工業系の高校に進学するべきと思いますが、結婚しない自分が継げるのだろうかと自信がありません。ネットでゲイのサイトを見ることがありますが、後ろめたく、何か怖いとも感じています。学校に行きたくないと思っているし、生きていてもいいことはない、早く死にたいと思っています。精神科で出された薬を一気に飲むことで自殺を図ろうとしています。

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■ケースC
Cさん(高校2年)は物心ついた時から女性が好きす。小学校の頃にレズきもい!と言って仲の良い友達らがボーイッシュなクラスメイトをいじめていたのが忘れられません。それ以降友達との友情が深まると疑心暗鬼になり些細なことで喧嘩をして関係が途切れるということを繰り返しがち。学校では同性愛のことは笑いのネタでしかない一方、男女の交際についての話題がもちきりで疎外感を感じます。両親はBさんにあまり関心がありません。女の子が好きだということは知らず、普通に結婚するものだと思っています。ネットで知り合った他校の女の子とはじめて交際をはじめて浮かれていましたが、恋人は不安定で死にたいとメールしてくるなど消耗してしまいます。ネットでは他のレズビアンに相談することもありますが、実際の生活では助けがありません。Cさんは空虚な気持ちがいっぱいになるとリストカットをしています。

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■ケースD
Dさん(小学4年)はピンクや花柄などが好きな、物腰が大変やわらかい感じの男の子です。しかし母親からは男らしくするように日々言われています。少しでも女の子っぽい言動をすると気持ち悪いと怒鳴られたり、叩かれたり、夕食を取り上げられてしまいます。Dさんは他人に対してびくびくするところがあり、そこに目を付けた男子クラスメイトはオカマ!男女!などとからかったり、物を隠すなどのいじめがおこっています。女子のクラスメイトには理解をしめしてかばってくれる子もいます。担任の教師はそれを見て見ぬふりをしているため、Dさんは誰にも助けを求められないでいます。保健室を避難場所として利用することがありますが保健室の先生は話を「そうかー、それはつらいね」と聞いてくれますが何かしてくれるわけではありません。でも安全に過ごせるので重宝しています。引っ越す前に近所に住んでいたいとことは仲が良く、年に数回しか合わなくなりましたが良好な関係です。

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■補足

 このワークショップ資料は、大阪人権博物館と新設Cチーム企画が主催した2012年6月9日(土)の「学校教育と性的少数者 Part2~学校で生き抜く工夫、支える工夫~」というイベントで使用されたものです。当日は前半は当事者の若者4人に学校での工夫や経験談を語ってもらい、後半でグループワークをしました。(70人参加)研修、勉強会などにどんどんご活用ください。

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